美人局は男女がグループとなって男性を誘い出し、言いがかりをつけて金銭等を要求する手口が主流です。よくある手口は、出会い系サイト等を介して知り合った男女が性行為等を行い、彼氏・旦那が言いがかりをつけてくるパターンです。
しかし、最近では不同意性交等罪を主張してくるパターンもあるため注意しなければいけません。法改正に伴い、相手に「同意していなかった……」と言われてしまえばあなた自身が性犯罪者になってしまう可能性もあります。
今回は、美人局のよくある手口や美人局の特徴、被害に遭わないための対処法について詳しく解説しています。
美人局のよくある手口とは
美人局とは夫婦や行為他人同士、もしくは友人同士の間が共謀して、被害者と密通したことを理由に金銭等を請求することを指します。よくある手口としては、出会い系サイトやSNSを用いて相手を呼び出し、密通したところを狙って「俺の女に手を出した」などと言いがかりを付けて金銭を要求します。
また、ひとつの手口として「俺は反社だ」と伝えて金銭を要求したり。あとから女性が「妊娠したため堕胎費用を支払って欲しい」と伝えたりする美人局もあります。
1．出会い系サイト（マッチングアプリ）やSNS等で男女が知り合う
よくある美人局の手口としては、出会い系サイトやマッチングアプリ、SNSを介して知り合った男女が被害に遭うケースが多いです。美人局の特徴として、被害者となるのは圧倒的に男性が多いです。
女性が配偶者や彼氏もしくは友人と共謀して被害男性を騙そうとる手口が多く、実際に騙されてしまう男性も多いため注意しなければいけません。
男性側は「女性と知り合いたい」や「女性と遊びたい」といった気持ちを持って知り合おうとすることが多いです。こういった気持ちや目的にうまく入り込み、誘い出すのが美人局の手口です。また、女性と共謀している人は男性であるケースが多いため注意しなければいけません。
女性一人で美人局をしようとしても力が弱く、なかなか上手く行かないことが多いため、多くのケースでは男性が共謀しています。
女性側の目的は美人局によって男性を騙し、金銭等を搾取することが目的であるため、とてもスムーズに会う約束までできるのが特徴です。そのため会う約束をする時点で少しでも怪しいと感じた場合は、警戒したほうが良いでしょう。
2．日程を調整して実際に会う
美人局の手口として多いのは、性行為等を行わせるように見せかけて日程を調整し、実際に当該女性と会う約束までします。
性交渉等を行う約束をした理由としては、その後脅す際に「俺の彼女（妻）と関係を持った」と言うためです。ただ男女が出会い系サイト等で知り合い、食事を行っただけであれば脅す際の材料が少ないです。そのため、基本的には性交渉等を匂わせて日程を調整して実際に会う約束をします。
ちなみに、美人局を行う際は性交渉を行うことや性交渉によって金銭の授受を目的としているわけではありません。そのため、基本的には金銭が発生しない約束をし、また、女性側がホテル代を負担するなど男性側（被害者）が会いやすいように仕向けるのも美人局の手口です。
3．ホテルに行こうとした際に男性が現れて脅される
美人局の手口として多いのは、ホテルに入ろうとしたところで女性側の男性が現れて脅されるパターンです。具体的には、ホテルに入る直前で「あれ？〇〇（女性の名前）何しているの？」と言って話しかけ、「俺の彼女（妻）と何しているの？」と言われます。
「ホテルに入ろうとしている＝そういった行為をしようとしている」と見られてしまい、金銭を請求される流れです。
また、脅し文句としては「俺は反社だ。反社の女に手を出した」と言われるパターンや「未成年に手を出そうとした」などと言われることもあります。最近では「無理やりされた……」といって不同意性交等罪を狙うパターンもあるため要注意です。
そのようにして「警察に行かれたくなければ、金銭を支払え」と脅します。男性側からすると「大事にしたくない」や「家族にバレたくない」といった思いから金銭を支払ってしまうのが実情です。そして、ここまでが大まかな美人局の手口です。
実際に性交渉等行った後に脅される場合もある
美人局のパターンとしては、実際に性交渉を行ってあとから脅すパターンもあるため注意しなければいけません。たとえば、ホテルを出たところで「俺の彼女（妻）と何をしている？」と言われるパターンがあります。
さらに、女性一人で美人局を行う場合は、あとから「あなたの子どもを妊娠した。堕胎するための費用が必要である」などと伝えてきます。「堕胎費用が払えなければ、産むから認知して欲しい」などと脅されてしまうこともあるため要注意です。
上記のようなことを言われた場合、性行為を行った事実がある以上、良心的にお金を支払ってしまう人が大半です。とくに既婚者の場合は「家族にバレたくない」といった思いから、相手の言いなりになってしまうケースが多いため要注意です。
美人局の特徴
美人局を行おうとしている人の特徴は以下のとおりです。
- スムーズに連絡先や会う日程を調整可能
- お金を女性側が負担すると言う
- 面識がないのに自宅へ呼ぶ
- パートナーの愚痴をこぼす
- 「避妊具をつけなくて良い」と言う
美人局は一般的に性行為等を行おうとしたり実際に行った場合に発生します。また、実際にあった際に相手を脅かして金銭等を支払わせる必要があるため、できるだけスムーズかつ相手に「会いたい」と思わせようとさまざまなことを考えています。
次に、美人局を行おうとしている人の特徴についても解説するので、「美人局にひっかりたくない」と考えている人はぜひ参考にしてください。
スムーズに連絡先交換や会う日程を調整できる
スムーズに連絡先を交換できたり会う日程を調整できたりした場合は、美人局を警戒したほうが良いでしょう。美人局の手口として多いのは、実際に会って男性側を脅して金銭を請求する方法です。つまり、会えなければ美人局を成立させることは困難です。
そのため、比較的スムーズに日程調整をできる場合は要注意です。たとえば、会う場所や日程を男性側に積極的に合わせようとしてきたり、すぐに連絡先交換を許可したりする場合は少し警戒心を持って接したほうが良いでしょう。
また、「会ったらすぐにホテルへ行こう」などと約束をし、実際にホテルがすぐ近くにある場所で待ち合わせをする場合は要注意です。
お金を女性が負担するもしくは極端に安い
出会い系サイトやマッチングアプリ、SNS等で知り合った女性と性行為を行う場合、女性側はメリットを求めることが一般的です。しかし、そのメリットがないにも関わらず、積極的に会おうとしてくる場合は警戒したほうが良いです。
たとえば、出会い系サイト等で知り合う女性の場合、売春目的であったりパートナー探しあるいは、友人を探している人が多いでしょう。パートナーや友人を探している場合、すぐにホテルへ行って性行為をしようといった約束をすることは考えにくいです。
そのため、「性行為の約束＝売春目的」であると考えるのが一般的です。しかし、美人局が本当の目的である場合、あなたから金銭を奪い取ることが目的であるため、「いかにして実際に会うか」に注力します。
よって、「お金は必要ない」や「ホテル代も私が支払うよ」などと伝え、男性側にしかメリットがないように感じさせる手口が多いです。上記のようなことを言われた男性は「好みの子とタダで性行為できるならラッキー」と考え、すぐにでも会う約束をするでしょう。
面識がないのに自宅へ呼ぶ
これまで一度もあったことがないにも関わらず、自宅へ呼ばれた場合は警戒したほうが良いです。一般的に考えて、女性が面識のない男性を自分の自宅へ呼び入れることはリスクしかありません。
なぜなら、一般的に考えると女性よりも男性の方が力は強く、部屋という密室に知らない男性と2人きりになればさまざまなリスクが起こり得るためです。たとえば、暴行をされたり金銭を奪われたりなどの危険があり、警戒をするのが通常の心理でしょう。
しかし、美人局が目的なのであれば自分の自宅に呼ぶことはとても好都合です。なぜなら「今日は彼氏（旦那）がいないから大丈夫だよ」などと言って呼び入れ、そのあとに「急に彼氏（旦那）が帰って来ちゃった」といったシチュエーションが容易であるためです。
そのため、面識のない女性から自宅へ呼ばれた場合は、相当の確率で美人局である可能性が高いため警戒をしたほうが良いでしょう。
彼氏・旦那等パートナーの愚痴をこぼす
美人局の特徴として、「私には彼氏・旦那がいます」といったアピールをするケースが多いです。彼氏や旦那の存在を知らせておくことで、美人局を実行する際に加害者側の男性が現れても、「この人が話をしていた彼氏・旦那だ」と即座に認識できるようになるためです。
たとえば、女性側と連絡を取り合っている中で「普段、彼氏（旦那）のDVがひどくて……」などと伝える手口があります。あらかじめ「すぐに手を出す彼氏（旦那がいる）」と認識させておくことで、犯行をスムーズに行わせるためです。
実際に美人局被害が発生した際、男性が現れた瞬間に「この人が噂の彼氏（旦那）だ。すぐに手を出すと言ってたから注意しなければ」とあなたは瞬時に考えるでしょう。そうすることで、美人局はとてもスムーズに進みます。
なぜなら、あなたは「殴られたくない」「穏便に済ませたい」と考えるため、相手の言いなりになってしまうためです。
そのため、初めから「私には彼氏・旦那がいる」と伝えてくる人やパートナーの愚痴をこぼす人は警戒したほうが良いです。
「避妊具をつけなくても良い」と言う
「避妊具をつけなくて良い」という女性には警戒をしたほうが良いです。避妊具は、避妊だけではなく性病の防止の目的もあります。初対面の男女が避妊具を付けずに性行為を行うことは、お互いにとってリスクでしかありません。
しかし、美人局を目的としている女性の場合は、避妊具をせずに性行為を行い、あとから「あなたの子どもを妊娠した」などと言って金銭を要求してきます。
現在では、フリマアプリやSNSでエコー写真が販売されており、相手女性がそれを購入すれば簡単に信用させることができてしまいます。あなたは、「これがあなたとの子どもです」と言われてエコー写真を見せられれば、信じてしまうことでしょう。
また、避妊具を付けずに性行為を行ったという事実がある以上、言い逃れが難しく、示談金等を支払わされることになるため注意しなければいけません。
美人局によって成立する犯罪
美人局は立派な犯罪です。相手を脅してお金を取れば恐喝罪が成立します。暴行を加えた場合は、暴行罪や傷害罪と言った犯罪が成立しますし、強奪した場合は強盗罪です。
また、加害者側のみではなく、美人局によって被害を受けてしまった人が犯罪者になってしまうケースもあるため注意しなければいけません。次に、美人局によって成立し得る犯罪の種類について詳しく解説します。
脅した場合は「恐喝罪」
相手を脅して金銭を支払わせた場合は、恐喝罪が成立します。恐喝罪は、刑法に定められている犯罪であり、以下のとおり明記されています。
（恐喝）
第二百四十九条 人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
２ 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。引用元：刑法｜第249条
つまり、たとえば美人局のよくある手口として「俺の彼女・妻に手を出しやがって」と言った脅し文句でお金を奪い取れば、恐喝罪は成立し得ます。また、実際には妊娠していないにも関わらず、「妊娠したため堕胎の費用が必要」と言った場合も成立します。
ちなみに、金銭の要求が発生していなかったとしても、脅迫をした事実がある時点で脅迫罪が成立します。脅迫をしたうえで金銭を要求した場合は、恐喝もしくは恐喝未遂罪が成立します。それぞれの違いは「金銭の要求があったかどうか」です。
暴行した場合は「暴行罪」「傷害罪」
美人局を企んでいる男女が、被害者に対して暴行を加えた場合は暴行罪もしくは傷害罪が成立します。それぞれ刑法に定められている犯罪であり、以下のとおり明記されています。
第二百八条 暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、二年以下の懲役若しくは三十万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。
引用元：刑法｜第208条
（傷害）
第二百四条 人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。引用元：刑法｜第204条
暴行と傷害の違いは「傷害を与えたかどうか」です。たとえば、相手の胸ぐらを掴んで「俺の女に手を出しやがって」という行為は、傷害が発生していないため暴行罪です。脅すために軽く小突くといった行為も暴行罪であると言えるでしょう。
一方で、暴行を加えて傷害を負わせてしまった場合はより厳しい傷害罪が成立し得ます。たとえば、「俺の女に手を出しやがって」と言って相手を殴り、傷害が発生した場合です。傷害とは、傷つけることや怪我をさせることを指すため、実際に暴行の結果として怪我や傷が付けば成立する犯罪です。
財物を強奪した場合は「強盗罪」
相手の財産を強奪した場合は「強盗罪」が成立するため要注意です。強奪とは暴力などを用いて無理やり奪い取ることを言います。
つまり、「俺の女に手を出しやがって」などと伝えて暴行を加え、相手が動けなくなっているところで財物を強奪する行為です。恐喝罪と異なるのは、強奪しているかどうかです。
脅迫されて自ら交付している場合は恐喝罪、奪い取られてしまった場合は強盗罪が成立し得ると考えれば良いでしょう。ちなみに、強盗罪の成立要件や法定刑については以下のとおりです。
第二百三十六条 暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取した者は、強盗の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。
２ 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。引用元：刑法｜第236条
強盗罪は5年以上の有期刑であり、非常に重たい罪となる可能性が高いです。
人を欺いて財物を交付させた場合は「詐欺罪」
人を欺いて財物等を交付させた場合は、詐欺罪が成立します。たとえば、成人している女性が美人局を行っているにも関わらず「未成年者に手を出した」と脅して金銭を要求する行為は詐欺罪が成立し得ます。
（詐欺）
第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
２ 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。引用元：刑法｜第246条
上記例で言うと、被害者側が「未成年者に手を出してしまった」という認識をもっていることが前提となります。この前提があり、「未成年者に手を出してしまった」という認識のもとで金銭を支払っている場合は詐欺罪が成立し得ます。
被害者側が犯罪者になるケースもある
美人局を行うとその行為を行った者ばかりが注目されがちです。しかし、美人局という犯罪があったとしても、その前に美人局の被害者となる人物が犯罪者になっている可能性もあるため注意しなければいけません。
たとえば、美人局の加害者となった対象が未成年者だった場合、不同意性交等罪や児童福祉法違反といった犯罪が成立する可能性があります。過去には、女子中学生を対象として美人局被害に遭ったケースもあります。
美人局も当然ながら犯罪ですが、未成年者と性行為をしたり売買春をしたりする行為も犯罪です。そのため、自分自身も加害者になってしまう可能性についても注意しなければいけません。
美人局被害にあった場合の対処法
美人局の被害にあった場合の対処法は以下のとおりです。
- その場から逃げる
- 警察に被害を届け出る
- 弁護士に相談をする
次に、美人局被害にあった場合の対処法について詳しく解説します。
まずはその場から逃げる
美人局の被害にあった場合、可能であればその場から逃げましょう。前提として、美人局は犯罪です。あなたが犯罪を犯していない限りは、相手の話を聞く必要はありません。すぐにその場を離れ、相手との関係を断ち切りましょう。
なお、過去には美人局被害にあった男性が逃げた際に転落死してしまった事例があります。そのため、その場から離れることがとても大切ですが、無理に逃亡して命を落とす可能性があるのであれば逃げることは得策ではありません。
なお、あとからメッセージ等で脅されることがあるかもしれません。しかし、基本的には無視をして良いです。あまりにもひどい場合は、逆に「恐喝罪で通報する」といった内容を伝えれば問題ないでしょう。
警察に被害を届け出る
その場を丸く収めるために金銭を支払ってしまった場合やとりあえずその場を逃げたが、あとから繰り返し脅されている場合は、警察へ被害を届け出ましょう。美人局は先ほども紹介したとおり、加害者側が何らかの犯罪に抵触する可能性が高いです。そのため、警察に被害を届け出ることによって捜査をしてもらえるでしょう。
ただし、美人局は自分が犯罪者になってしまっている可能性もあるため要注意です。たとえば、売春防止法違反や未成年者を対象とした場合は、不同意性交等罪や児童売春といった犯罪になり、自分自身も罪に問われてしまう可能性があります。
弁護士に相談をする
被害が発生している場合は、弁護士に相談をするのもひとつの手段です。弁護士へ相談をした場合、万が一自分が犯罪者になっている場合であっても、その点についてのアドバイスも同時に受けられます。
また、今後の対応方法等、正しい対処法についてのアドバイスを受けられるためどこへ相談をすれば良いかわからないときは、弁護士への相談を検討しましょう。
美人局の手口に関するよくある質問
美人局の手口に関するよくある質問を紹介します。
Q．いわゆるハニートラップとは何が違いますか？
A.ハニートラップは、一般的に機密情報等を入手する目的で使用される言葉です。
ハニートラップも女性の色仕掛けによって男性側を騙すという点では、美人局と手口が似ています。しかし、ハニートラップという言葉が使われるのは、一般的に機密情報等を入手するためのスパイ行為といった意味合いが強いです。
そのため、手口としては似ていますが、その内容や実態、目的は異なるため覚えておいてください。
Q．未成年とは知らずに会う約束をして美人局に遭いました。通報すると自分も捕まりますか？
A.未成年であることを知らなかった場合は、犯罪にはなりません。
未成年と性交等を行った場合は、不同意性交等罪やその他犯罪に抵触する可能性があります。しかし、これらの犯罪が成立するためには「未成年である」という認識を持っている必要があります。
そのため、本当に未成年であると知らなかったのであれば、あなたは罪に問われる可能性は低いです。
ただし、明らかに未成年である場合は、「未成年とは知らなかった」は通用しないため注意しなければいけません。たとえば、明らかに幼い場合や制服を着ている場合、発言的に未成年であるとわかる場合などは要注意です。
Q．美人局に遭いましたが、家族や会社にバレることなく解決できますか？
A.あなたが犯罪を犯していない場合は、バレることなく解決は可能です。
犯罪を犯している場合、逮捕されたり取り調べを受けたりする必要があるため、場合によっては家族や会社にバレてしまう可能性があります。しかし、あなた自身が犯罪を犯していないのであれば、とくに心配をする必要はないでしょう。
ただし、あなたが相手に名刺を渡している場合や身分証を提示してしまっている場合は、相手経由でバレてしまう可能性があるため注意しなければいけません。もちろん、「会社にバラされたくなければお金を支払え」などという発言も恐喝になり得ます。
しかし、実際に会社や家族にバラしてしまう人がいるかもしれないため注意しましょう。
Q．美人局かどうかの判断が難しいのですがどうすれば良いですか？
A.弁護士へ相談をしましょう。
実際に被害が発生していない場合は、警察へ相談をしても意味がありません。美人局かどうかわからない場合や相手の言っていることが事実かどうかわからない場合は、弁護士へ相談をして仲介してもらいましょう。
美人局である事実が認められた場合は告訴してくれますし、そうでない場合は和解へ向けたアドバイスを行ってくれます。
Q．美人局にあわないためにはどうすれば良いですか？
A.今回解説した「特徴」を意識し、自己防衛をすることが大切です。
美人局には美人局なりの特徴があります。普段から遊んでいる人であれば「何かがおかしい」と言ったセンサーが働くはずです。また、初めて遊ぶ人で不安がある人は、少しでも「怪しい」と感じた時点で警戒心を持って置くことがとても大切です。
まとめ
今回は、美人局の手口について解説しました。
美人局の被害者となる人は男性が圧倒的に多く、女性側の色仕掛けにやられてしまうケースがとても多いです。美人局はさまざまな犯罪に抵触するものの、被害男性側も売春防止法や不同意性交等罪、児童売春等の法律に抵触する恐れもあるため注意しなければいけません。
また、最近では法改正に伴い「同意のない性行為等」はとても厳しく処罰されます。そのため、あとから「私は同意していなかった……」と言われてしまう手口も増えていくことでしょう。
美人局にあわないためには、今回解説した美人局の特徴をしっかりと頭に入れたうえで少しでも「怪しい」と感じた場合は警戒をすることが大切です。
